TJO × MIX
TJO × RASMUS FABER[LIVE]
TJO × DEAN FUJIOKA 3/29 15:00 Radio Achive Open
TALK WITH RASMUS FABER

02/22 mon
21:00-22:00

with EMPORIO ARMANI

高い音楽性と強烈な個性を併せ持つOKAMOTO’Sの
オカモトレイジがこだわる“勉強”とは?

バンドメンバー全員が10代という若さで、米・テキサス州のフェス「SXSW2010」に出演を果たすなど、デビュー当時からその音楽性の高さが注目されてきた4人組ロックバンド、OKAMOTO’S。その後も数々の海外ツアーやライヴを成功させ、国内でも映画やドラマの主題歌に次々と起用されるなど、その勢いはとどまるところを知らない。

今回のゲストはそのOKAMOTO’Sのドラムを務めるオカモトレイジ。DJとしても活動している彼の音楽的ルーツや、音楽との向き合い方について語ってもらった。

「もともと音楽にはそんなに興味なかったんですけど、中学生のときに周りの友達がみんな楽器を始めちゃったんで、いやいや始めたんです(笑)。OKAMOTO’Sのボーカル(オカモトショウ)がドラムをやってたので、『じゃあ俺もそれにするわ』って感じで。だから俺のドラムの先生はボーカルです」

それまでは「真面目に音楽を聴いていなかった」というが、その後バンドを始めてからモードが切り替わったという。今では自他共に認める、音楽通、音楽マニアだ。「気になる音楽があったらとにかくディグる」という彼の、その知識の広さと深さにはTJOも驚くほど。今回、番組のために選んでくれたセレクトリストからもそんな彼の一面が垣間見える。

「前半に並べたのは韓国のミュージシャンです。昨日から突然、韓国の90年代とか2000年代くらいのHIPHOPをディグり始めて……。キース・エイプみたいな世界的に流行っているラッパーが生まれる国というのは、絶対になにか下地があるんだろうなと思って調べ始めたんです。そうしたら、ドランクンタイガーとか、今日流しているラッパーたちに辿り着いて。アップタウンというアーティストの『My Style』って曲なんて98年リリースなのにドクター・ドレーの『2001』を既にやれている感じがある。けっこうびっくりしたんですよね」

ヒップホップ・クルーであるKANDYTOWNの1stアルバムに制作ディレクターとして参加もしているオカモトレイジ。コラボレーションでも音的なプロデュースでもなく制作ディレクションに関わった経緯とは?

「KANDYTOWNのやつらとは、保育園とか小学校からの仲なんです。今回のアルバムはメジャーから出したんですが、そもそもメジャーレーベルとKANDYTOWNを繋いだのも俺で、最初の話し合いの場にも一緒にいたという経緯があって。俺はもう7年間くらいメジャーでやっているので、用語や進行内容について噛み砕いて伝えられるようにレーベルとの間に入ったんです。KANDYTOWNの美学も分かりつつ、メジャーでやるのはこういうことだよというポイントも分かっているので、簡単にいうとKANDYTOWN側のスポークスマンという感じでした」

「ビジネスとして必要なことも理解したうえで、今の時代に合ったやり方を提案することがアーティストにも求められている」と感じるなど、プレイヤーではない立場で音楽に関わるという経験を通じて、改めて気付かされることもあったという。OKAMOTO’S の新作(12月21日発売「BL-EP」)はTシャツ付アナログ盤&配信限定リリースという形をとっているが、これもやはり自分たちで“今の時代に合った”形を考えてのことだ。

「単純に俺がCDは買わないなって思ったんですよ。音源は配信で買うか、配信とレコードを買うかなんです。まあ、俺はミュージシャンで“作る”側の人間なので、ストリーミングで1回でもちゃんと聴いた曲はレコード買うようにしてますけどね。例えば俺がラーメン屋だとしたら、カップ麺で再現した『名店の味』だけで満足しちゃだめなんじゃないかと。カップ麺食べて美味しかったらその名店を尋ねて勉強しないとだめだろう、みたいな感覚ですね、レコード買うのは。普通のお客さんはカップ麺で満足してもいいよ、でも俺はラーメン屋だから……と(笑)」

ツアーの遠征先でも時間の許す限りレコード屋巡りをするというオカモトレイジ。「オンとオフがあまりないんです。24時間プロモーションをしているというか……。24時間勉強している感じですね」というが、そんな彼が少し違う世界に入り込む瞬間が“映画”だという。

「“映画好き”というよりは、“映画館好き”なんですよね。クラブやライブハウスもそうだけど、暗くてデカい音がなってるところが好きなんですよ。自分にとってはちょっと“禅”に近いですね(笑)。携帯の電源も切って、仕事の連絡とか自分の人生を放り出して、2時間半、他人の人生を楽しむという。だから家ではまったく観ないんです。そこまで没入できないですからね」

この日、彼が着用していたのは“着る人のアイデンティティを描き出し、モダンでスタイリッシュを表現した”エンポリオ アルマーニ2017年春夏コレクション。着心地を問うと「薄くて気持ちいいのに、暖かくて最高です」と簡潔で的確な感想が返ってきた。OKAMOTO’Sの衣装はメンバーとスタイリストで話し合いながら決めているというが、彼はその打合せでも「こんな感じ」という曖昧な希望ではなく、ちゃんとしたキーワードを伝えるように心掛けているという。そんなところにも彼の「クリエイティビティ」に対する真摯な姿勢が伺える。

この日、彼の口からは何度も「勉強したい」という言葉が繰り返された。今後の目標を問うと「音楽ビジネスのことをもっと勉強したい」「気になる音楽について、例えば今なら韓国のHIPHOPや、ニュージャックスウィングについて、もっと調べて勉強したい」だという。様々な視点や角度からアプローチするその「勉強」は、すべて彼の音楽につながっていくのだろう。

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