TJO × MIX
TJO × RASMUS FABER[LIVE]
TJO × DEAN FUJIOKA 3/29 15:00 Radio Achive Open
TALK WITH RASMUS FABER

02/22 mon
21:00-22:00

with EMPORIO ARMANI

稀有な存在感を放つイットガール、シシド・カフカ。
様々な分野で活躍する彼女にとって“音楽”とは?

今回登場するのはシシド・カフカ。「メキシコ生まれ、アルゼンチン・ブエノスアイレス育ち」。そんなプロフィールから始まり、彼女を説明する要素は個性に満ちている。それはシシド・カフカの代名詞ともなっているドラムボーカルという音楽スタイルだけではない。175cmの長身でモデルや女優業をもこなす一方で、写真や書道にも精通し、ときには店舗の広告デザインを手掛けるほどのクリエイティビティを発揮する。今回はそんな彼女が何に興味を持ち、どんな影響を受けてきたのか、そのルーツを探った。

ドラムに興味を持ったきっかけは10歳のときにテレビで観た音楽番組だった。「バンドが演奏しているのにドラムの人が一度も画面に映らなかったんです。そのときに、なんて地味でかっこいいんだろうと感銘を受けました。“ステージに立ちつつもスポットライトの当たらないドラム”という立ち位置が自分にはちょうどいいなと思ったんです」 そこから4年間両親を説得し、念願のドラムセットを買ってもらってからは音楽活動に没頭。その後、歌でデビューが決まったときに、せっかくドラムも叩けるのだからと、ソロアーティストにはあまりいない“ドラムボーカル”というスタイルを選んだ。

この日TJOは、番組用に持ち込んでくれた彼女の選曲リストを見てその内容に驚いたという。タイトルが何語で書いてあるのかすら分からないワールド・ミュージックから、越路吹雪、山本リンダという昭和歌謡、そしていわゆる王道のロックまで、全18曲の幅広いラインナップとなっていたからだ。

「ロックと昭和歌謡とワールド・ミュージック。この3つのジャンルでシシド・カフカが成り立っているなという感覚が自分のなかにすごくあるんです。ロックを聴いて育ったし、昭和歌謡で歌詞の世界を学んだ。そして今はワールド・ミュージックがすごく楽しい時期なので」

特に昭和歌謡に出会ってからは自身の作詞にも影響があったという。「昭和歌謡の歌詞というのは、一つひとつのワードが持つ力を最大限に引き出しているように感じるんです。すごく歌詞が耳に入ってくるし、言葉が聴こえてくる。自分が作詞をするときにも、メロディと言葉が相まってパワーが宿るような、そんな化学反応の作用を探しながら書くようになりました」

化学反応の作用といえば、彼女の最新曲もまさにコラボレーションによる化学反応が起きている作品だ。映画「彼岸島デラックス」のテーマソングとして、m-floとタッグを組んで生みだした新作「SYNERGY」。この楽曲の制作はm-floが準備したスケッチを元にシシド・カフカがドラムの音を作成するという形で行われた。 「ドラムの音やフレーズに関しては☆TAKUさん(m-flo)に『whatever you want(好きにしていいよ)、僕たちはなんでも大丈夫だから』という言葉を言ってもらえたのでとてもやりやすかったです。ドラムの音を☆TAKUさんに渡してその後に仕上がりを聴いたとき、もっと加工したりするのかと思っていたらかなりそのままの音で使われていたので驚きました。m-floさんの音に自分のドラムの音が生で乗るというのが、すごく面白いし、かっこよくて、嬉しかったです」

今回特別ゲストとして番組に登場した☆Taku Takahashi(m-flo)
は「空気感とかもそのままでかっこよかったからあまりいじらなくていいなと思った」と話す。「元の感じが、いい意味で加工されている感じというか。昔のレコードとかをサンプリングしたときのかっこよさみたいなものが、既にシシドさんの音にあったから」(☆Taku Takahashi)

モデルや女優としても確実に活躍の場を広げている彼女にとって、音楽は「常に自分の基盤にあるもの」だという。「大学で写真を学んだのも、ジャケ写を自分で撮れたら面白いなと思ったから。絵を描くのも書道をするのも、そういうことがすべて音楽に還ってくるという感覚がある。生活だったり、物事の考え方だったり、そういうもののすべての基盤に音楽があるので、やり方は変われど、ずっと続けていくんだろうなと思います」

強烈な個性の持ち主として存在感を発揮している彼女だが「個性をどう出すか、というようなことついては深く考えないようにしている」という。彼女自身、様々なものに興味を持ち吸収していくうえで「色々なものを自分の中に取り込んで、自然に出たものが個性なのではないか」と考えるようになったからだ。

ファッションについては「自分の着たい服だけを着ている」というシシド・カフカ。この日選んだ服は彼女が大好きだという黒が基調になったスタイル。「黒が大好きなんですけど、そのなかにも色味が加わってくるほうが面白いと思うんです。人生と同じで。今日は鮮やかできれいな色が散りばめられている服があったので『着たい!』と思って選ぶことができました。着心地も最高で、ウキウキしています」

現在は次の作品作りの構想を練っているところだという。「4月に出したアルバム『トリドリ』は、“素のシシド・カフカ”というものに近い楽曲、歌詞になっているので、次の作品では大きな挑戦をしようかなと。ある意味、みなさんからしてみたらイメージ通りなのかもしれない、面白おかしくコンセプチュアルな“シシド・カフカ”というものを作っていけたらいいなと思っています」

彼女が大好きだという「黒が基調にありつつ、鮮やかな色が散りばめられている服」のイメージは、確固たる自分を持ちながら、その審美眼に叶ったものを次々と取り込んでいく彼女そのもの。今後もその輝きは様々な色彩を見せてくれることだろう。

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