SPECIAL MAGAZINE #4

TAKU May J.

☆Taku Takahashiをナビゲーターに様々なゲストを迎え、『“ASPIRE”= 未来を作る熱』をキーワードに送るトーク番組『#ASPIRE with EMPORIO ARMANI SOUNDS』。
第4回目のゲストは、歌手のMay J.。2014年公開ディズニー映画『アナと雪の女王』の日本版主題歌“Let It Go~ありのままで~”やテレビ番組のカラオケ得点対決にて、その歌声でお茶の間人気を不動のものしている彼女。容姿端麗にして、数カ国語を操る才色兼備。そんな彼女のキャリアも順風満帆ではなかった。May J.が語る“ASPIRE”のキーワードは“求めるもの”と“求められるもの”。

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興味をもつこと、そして楽しいと感じることが“情熱”へと変化した

☆Taku「May J.は子どもの頃から音楽の英才教育を受けていたって聞いたけど?
May J.「全然大したものじゃないですよ。人並みにピアノを習っていたくらいです。そのきっかけも、アメリカのおじさんが日本に来たときにピアノを弾いてくれて、すごくかっこよくて! ちょっと嫉妬したんですよ。私も弾けるようになりたい!って」
☆Taku「子どもの頃ってちょっとしたことからも影響を受けるよね。何歳くらいの頃?」
May J.「3歳だったと思います。でも、最初のレッスンは基礎ばかりじゃないですか。思っていたほど楽しくなくて、練習しないと怒られるし……それでやめちゃったんですよ。でも、違う人が弾いているのを見て、また情熱が湧いて始めるという(笑)」
☆Taku「面白いね(笑)。ダンスも習っていたんでしょ?」
May J.「やっていました! インターナショナルスクールに通っていたこともあって、当時好きな音楽はR&Bやブラック・ミュージック中心で、アリーヤ、ビヨンセ、アリシア・キーズとか」
☆Taku「ダンスの大会で優勝したってエピソードを聞いたことがあるけど」

May J.「厳密に言うと、大会ではないんです。2003年に日本でNBAの試合が開催されたんですけど、そのとき私がバスケ部だったこともあって、知人からチケットを譲ってもらったんですよ」
☆Taku「バスケもやっていたんだ」
May J.「一週間だけですけど(笑)」
☆Taku「なにそれ(笑)。May J.は飽きっぽいの?」
May J.「入部すればすぐに試合に出れると思っていたんですけど、1年間は筋トレとか体力づくりばかりで、想像していたものと違っていたんですね」
☆Taku「(笑)。ダンスの話に戻そうか」
May J.「そのときのハーフタイムショーが、お客さんがランダムに選ばれてコート上でダンスパフォーマンスをするというもので、拍手を一番もらった人が優勝だったんです。ダンスを習っていたし、得意の30秒のルーティンもあったので。どんな曲がかかるかはわからなかったんですけど、たまたまビヨンセが流れて。
☆Taku「もらったーって感じだよね。バスケは一週間でやめたけど、ダンスは続いたの?」
May J.「はい。好きなことに関して、とにかく当時はハングリーでした。音楽に関わることはなんでもやりたいって思っていましたね。レコード会社のオーディションを何度も受けて、合格したのもその頃でした。」

POSTSCRIPT from #ASPIRE

どの分野においても一流を目指す際に“基礎訓練”を欠かすことはできない。しかし幼少期からスポーツや音楽の道を志し、その後成し遂げられるかどうかを左右するのは、ほかならぬ当人が“その道を極めることの喜び”に自覚的になれているかどうか?そこに分かれ目があるように思う。
“興味を抱く瞬間”と出会い、“一瞬の関心”が情熱へと変わる。May J.の音楽との出会いはその後も消えることのない情熱の炎となり、彼女の人生をかたちづくる様々なターニングポイントにおいてエネルギー源そのものとなっていったことをうかがわせるエピソードだ。バスケットボール選手やピアニストという“可能性”の中から音楽を選んだ彼女。
「その結果は偶然か、必然か。」人生のルーツをたどる時、偶然を必然に変えられるものが唯一あるとしたら、それは“常に心の情熱のベクトルに従っているかどうか”という基本姿勢のようなもののことを言うのではないだろうか。

カバー曲に挑戦したことで気づいた“求められる喜び”

☆Taku「いわゆる“アナ雪”でR&Bを普段聴かない人たちからも“May J.というシンガー”に注目が集まったよね? オジリナル曲も出している中でカバーが大ブレイクしたことで、リスナーからはカバーを求められる。そんな状況に葛藤はない?」
May J.「デビュー当時から、私の好きなR&Bやブラック・ミュージックをたくさん歌わせてもらいました。当時は日本の流行りの音楽にはあまり興味がなくて、歌詞も英語と日本語を交えて“かっこよさ”を重視していたんです。でも、自分のやりたい音楽とお客さんが求めているものの間に、徐々に“ズレ”を感じるようになりました 」
☆Taku「自分の好きな音楽を、みんなも好きとは限らないもんね」
May J.「そうなんです。ライブでも盛り上がると思っていたものがそうじゃなかったりとやはりギャップを感じたりしました。その頃、日本で活動していくなら“もっと伝わる歌詞”が求められているんじゃないかって思い始めて、日本語だけで歌詞を書くようにしました。そうしたら、少しずつお客さんともコミュニケーションがとれるようになってきたんです。私が歌手としてやりたかったことって、これなんじゃないかなって」
☆Taku「自分の歌をお客さんにも共感してもらえたってことだよね」

May J.「あるテレビ番組で、一青窈さんの“ハナミズキ”を歌う機会があったんです。大好きなアーティストだけど、自分の声やキャラには合わないなって自分で勝手に決めつけていました。ところが実際に歌ってみると反響がすごかった。『今度はこの曲を歌ってほしい』という声がツイッターでダイレクトに届くんです。お客さんに求められる喜びを初めて知りました。 いままでは自分がやりたいことを一方的に届けていて、皆さんが聴きたいものが何なのかもわからなかった。知りたかったけど見つけられなかったんです。それが見えるようになって、“歌声が求められる”ということの大事さを感じました。 オリジナルでもカバーでも「聴きたい」って言われるものを歌うのが私の使命。これこそがシンガーなんじゃないかなって」
☆Taku「しかも、どんな曲を歌っても“May J.のもの”になっているよね。それはすごいなって思う。“アナ雪”を歌うまでにはどういう経緯があったか教えてくれる?」
May J.「“アナ雪”のオファーをいただいたのは、アメリカでもまだ映画が公開されていない頃でした。そのときは『FROZEN』というタイトルだけが決まっていて、どういう物語かも全然わからない状態。そういう状態で、“Let It Go”を英語と日本語の両方で歌えるシンガーを探していたみたいで……ディズニーに認めてもらったような気持ちで、すごく嬉しかったですね」
☆Taku「曲を聴いて、これはヒットするな、みたいな感覚はあった?」
May J.「色んなディズニーの曲を聴いてきたので、最初に“Let It Go”を聴いたときはびっくりしましたね。」
☆Taku「どういうこと?」
May J.「これまでのディズニーソングのイメージと異なるというか、ミュージカル色が強いなって思ったんです。メロディアスなんですけど、感情や歌詞の表現が強くて、起伏が激しいなって。歌いたい、挑戦したいなって思える曲でしたね」
☆Taku「でも、見事に歌い上げたよね。May J.のいいところが全部出ている」

POSTSCRIPT from #ASPIRE

オリジナル曲とカバー曲。「シンガーはオリジナルを唄うもの」という視点に立つとカバーが売れる状況に葛藤も避けられないものと思いきや、May J.が辿り着いた境地はその先へと向かっていった。自分が“求めていたもの”とリスナーが“求めているもの”のギャップを知ること。“シンガーとしての在るべき姿”に気づいた彼女は“May J.”というアーティスト性を殺すことなく、その溝を埋め“新しいMay J.像”を作り出してゆく。もともとディズニー映画が大好きだったという彼女の最新作は、ゲーム『ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ2』の主題歌“Sparkle”。作詞も手掛けたという今作の先には、オリジナル曲でのディズニー作品とのコラボレーションに挑む。

ライブ衣装はエンターテインメント。May J.のファッション観

☆Taku「ライブのときの衣装の話をしたいんだけど、May J.も今年1月に初の日本武道館ライブを開催したよね。何着くらい衣装を用意した?」
May J.「どうだったかな~? 最初がピンクで……たぶん4~5着で、早着替えとかもありましたね。最近の衣装はゴージャスな感じのものが多いです」
☆Taku「衣装はどうやって決めているの?」
May J.「デザイナーさんやスタイリストさんと相談して決めます。デザイナーさんがデッサンしてきたものをチェックしたり。武道館のときは、ステージも大きいし、セットもお城だったのでドレスや大きいスカートを選んで、ダンサーの衣装とのバランスも考えましたね」
☆Taku「ライブで4~5着って多いよね」
May J.「ライブの時間が3時間45分もあったので(笑)。しかも、デビューから9年分の曲をセレクトしたので、曲のイメージやそのときそのときの楽曲に合わせて着替えました。衣装はすごく大切で、エンターテイメントのひとつだと思っていますし、歌と同じくらい大事にしています」

☆Taku「着た衣装ってやっぱり保管するの?」
May J.「保管することが多いですけど、武道館で着た衣装のひとつはライブDVDの予約特典にしたんです。私が着たフリルのスカートの一部がDVDに付いてくるようにしました」
☆Taku「それは面白いアイデアだね! 保管するのも大変だし、捨てるのももったいない。衣装がエンターテイメントというのは、まさにその通りだね。アルマーニがいろいろなアーティスト達の衣装デザインもしているのは知ってる?例えば、ビヨンセやアリシア・キーズ、ジョン・レジェンド、アッシャー、etc……」

ARMANIがデザインをしたケイティ・ペリーの衣装
「エンポリオ アルマーニ」とのコラボレーションモデル『Vespa 946 Emporio Armani』

May J.「ケイティ・ペリーのドレスがすごいかわいい!」
☆Taku「アーティストとの衣装コラボの歴史は長くて、デヴィッド・ボウイとかね。そして今、Emporio Armaniの広告イメージモデルはカルヴィン・ハリスなんだよ」
May J.「テイラー・スウィフトと付き合っていますよね! そういうゴシップも結構好きなんですよ。想像なんですけど、テイラーの方が主導権を握ってるんじゃないかな(笑)」
☆Taku「俺が初めてカルヴィンに会ったとき、すごいオタクボーイだったからなぁ(笑)。いまはワークアウトして超ムキムキなって、別人みたい。
ファッションといえば、そろそろ『FASHION’S NIGHT OUT』(以下FNO)の時期だね」
May J.「私も出演させていただいたことがありますね。お客さんにもオシャレな人がいっぱいで、華やかな雰囲気でした」
☆Taku「東京の『FNO』時には、エンポリオ アルマーニ青山店にblock.fmのDJも参加する予定で、お店ではVespaというイタリア生まれで古くから人気のバイクとエンポリオ アルマーニとの限定コラボレーションモデルがお披露目される予定」
May J.「アルマーニとコラボのバイク!丸っこくて、レトロなデザインがかわいい!」

POSTSCRIPT from #ASPIRE

『#ASPIRE with EMPORIO ARMANI SOUNDS』初の女性ゲストであるMay J.ならではのファッション・トークに花が咲いた。音楽をエンターテイメントとして届けるため、必要とされるさまざまな演出。その最重要なピースである衣装にも、表現する側だからこそのこだわり抜いた視点があった。トップアーティストともなると、ライブステージほか様々なイベントでその衣装に注目が集まるのは古今東西変わらない。ライブ衣装にどんな意味やエッセンスが込められているのかに想像を巡らせてみると面白いかもしれない。秋には『FNO』を筆頭に様々なファッションイベントが開催される。リスナーのみなさんも、是非衣装にこだわって参加してみてはいかがだろうか。

常に新しいことに挑戦し続けること。
夢は大きければ大きいほどイイ!

☆Taku「最後にMay J.が“Aspire=熱望”するものってなんだろう?」
May J.「自分が想像できるモノ・コトって、叶えることができるものだと思っているんです。だから夢は大きく持ちたい。ひとつの目標やステップを乗り越えると、次の目標が生まれますが、それとは別にもっと大きな夢をいつも持つようにしています。大きければ大きいほどいい。例えそれが叶わくても、その途中まではいけると思うから。夢の叶い方が半分だったとしても、大きな夢の半分と小さな夢の半分では、到達出来る場所が違うと思いませんか」
☆Taku「なるほどね~。夢を持つのは自由だもんね。途中まででもいけたら、また次を目指せばいい。目標ではあるけど、ゴールではないということだよね」
May J.「そうなんですよ。この繰り返しだと思っているんです。常に新しいものに影響を受けて、違うことに挑戦し続けたいと思っています」

☆Taku「“新しいことに挑戦”し続けるのは、人生の妙かもしれないね。音楽も常に変化・進化しているし、レコードからCD、CDからダウンロード。いまはスポティファイなどのストリーミングサービスが主流になりつつある。 エンポリオ アルマーニのミュージックプロジェクト「EMPORIO ARMANI SOUNDS」 もスマートフォンアプリを公開していて、ユーザーインターフェースがすごくかっこいい。音楽記事やニュースが見れて、さらにスポティファイとも連動していて、その場で楽曲まで聴けるというのは斬新。」
May J.「日本にも早くスポティファイが上陸してほしいですね」
☆Taku「日本では、この番組のDJ MIXが聴けるblock.fmのアプリだね。提案なんだけど、是非May J.に選曲をしてもらって、それを僕がMIXしてこの番組のオリジナルのDJ MIXとして配信する、っていうのをやりたいんだけど」
May J.「おもしろそう!ぜひ、やりましょう!」

POSTSCRIPT from #ASPIRE

人生は挑戦の連続である。一日一日をおくる中で、大きな夢をみて常に挑戦を続けるか、限界を設けほどほどの夢を追いかけるにとどまるか。日々の単位で見れば小さなその違いは100日、1年、10年と過ごすうちに雲泥の差を生むことになるだろう。
大きな夢があるからこそ、そこに向かって情熱を注ぎ挑戦し続けることができる。簡単には達成できない道を一歩ずつ歩む道筋の発端を、May J.は“自分の音楽性”、そして“歌手としてのあり様の本質”を見極めることでつかんできた。
毎日の挑戦が才能同士の新しい出会いを生み、様々な機会をめぐり合わせてゆく。エンポリオ アルマーニの音楽とファッションをつなぐ実験室。ここからも“常に新しい見たことのない何か”が生まれていくことだろう。その瞬間を見逃すことなく、この秋のファッションウィークをともに楽しむことができたらと思う。

SPECIAL MAGAZINE #4
EDITOR'S NOTES
“オリジナル”と“カバー”。これまでの音楽シーンでは、カバーは“人の模倣”といったマイナスなイメージを持たれてきたことは否定できない。しかし、May J.はプラスに捉え、新たな可能性を見出している。自身が“渇望”していた歌手としてのあるべき姿を彼女はそこに重ね、“求められる”喜びを感じている。とは言え、May J.としてのオリジナリティを殺したわけではない。既存の楽曲を歌うことで、それまでの楽曲のイメージにはなかった新しい可能性をリスナーに与え、自分の可能性をも押し広げている。“オリジナル”に固執するあまり、自分を失うような失敗はしない。“ありのまま”の自分を受け入れることで、真のオリジナリティを獲得しようとしている。何事においても、自分自身を認めることから第一歩が始まることを彼女は示してくれた。

May J.

日本、イラン、トルコ、ロシア、スペイン、イギリスのバックグラウンドを持ち多彩な言語を操るマルチリンガルアーティスト。幼児期よりダンス、ピアノ、オペラを学び、作詞、作曲、ピアノの弾き語りをもこなす。
2014年公開のディズニー映画「アナと雪の女王」の日本版主題歌を担当。
同年の第65回紅白歌合戦に初出場。
2015年1月には自身初となる、日本武道館の単独公演を開催。
そして8月5日にディズニーと再びタッグを組んだ8枚目のニューシングル「Sparkle」をリリース。

#ASPIRE NEWS

  • 「FASHION’S NIGHT OUT 2015」
    エンポリオ アルマーニ青山店にDJs TAARとJOMMYが登場!

    今回のトークの話題にも挙がった「FASHION’S NIGHT OUT」。雑誌『VOGUE』が発行されている世界各国において、“ファッション業界の活性化”を目的に行われる、世界最大級のショッピング・イベント。今年日本では、9月12日(土)に東京:表参道・青山・原宿エリアにて、10月17日(土)には大阪:阪急うめだ本店・阪急メンズ大阪にて開催。 エンポリオ アルマーニ青山店には12日、この番組のゲストでもあったTAAR、そしてblock.fmとゆかりの深いJOMMYが登場。ファッションに染まる一夜をエンポリオ アルマーニが音楽でも熱く盛り上げる。

    エンポリオ アルマーニ青山店
    東京都港区北青山3-6-1 oak omotesando 1-2F
    03-5778-1631
    http://armani.com

  • エンポリオ アルマーニとコラボした限定ベスパ946がいよいよ日本に上陸!

    今年でジョルジオ アルマーニが創業40年、ベスパを製造するピアッジオグループが創設130年の周年を迎えるのを記念し、ベスパが最初に製造された1946年という年に由来するスペシャルバージョン『Vespa 946 Emporio Armani』が発表された。
    ベスパはその魅力的なスタイルから、映画「ローマの休日」など様々な映画に登場しており、現在もなお世界中で愛され続ける人気を誇るスクータで、今回のコラボレーションで発表されたのは特別なデザインが施されたもの。
    車体は、チャコールグレーと、光の反射で見える微妙なグリーンとのコンビネーションのマット仕上げで従来のベスパとは一味違う高級感を醸し出している。エンポリオ アルマーニのロゴは側面に用いられ、アイコニックなイーグルロゴがヘッドライトの上にあしらわれている。
    このベスパ946 Emporio Armaniは9月12日開催のイベント「FASHION’S NIGHT OUT 2015」でエンポリオ アルマーニ青山店において日本初お披露目されることとなる。当日店頭では、この限定ベスパに乗って写真が撮れるフォトブースが登場する。